オプション取引の本質的なことに簡単に触れたいと思います。 同じマーケットに参加していても株式、先物、通貨と、 それらの派生商品であるオプションは全く違います。 ゲームのルールとやり方が全く違うのです。 つまり、オプションでは点の取り方(=利益の出し方)が異なります。 オプションはずっと自由にポジションを取ることができます。 そして、 相場変動に対する自分の読みが間違っても 修正がいくらでもきくのです。 これは注目に値すると思われます。 より端的にいえば 粘って不利な立場から有利な方へとポジションを変えていけば 利益を得るチャンスを増やすことができるということです。 この柔軟性と自由さはオプション以外にはありません。 オプションは商品構造と特徴、ゲームのルールが 他の金融商品とはまるで違うわけです。 株価(先物価格や通貨レートも同じ)の上がり下がりとった相場変動にばかり目をやると 相場のゲームのもう一つの側面が目に入らないでしょう。 オプションを習おうとするトレーダーに最も強調したい点はこのことなのです。 「異なるゲームだ」ということです。 そして、 オプションを使いこなせるようになればこんなに面白いものはないはずです。 ゲームというと「お遊び」あるいは「ギャンブル」をイメージするかもしれません。 ここでは「マーケット」を相手にして、利益を得ることを目的にして駆け引きするルールのある競技だと見なしてください。 今回お伝えするオプション取引は、オプションの商品構造と市場構造が生み出す「優位性」を基にしたものです。 その原理を理解し、オプションというツールをうまく利用することでマーケットに勝てるようになれます。